『SECHS』〜番外編・3人の旅人達3〜。

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    光が差す。




    うっすらと瞳を開ければ、まだあどけない少女の笑顔が見てとれた。

    「………………俺は…」
    「おはようオリビア……昨日は本当によく眠れたみたいね。…私嬉しい」

    少々涙ぐむレディアを、押し退け、テオルに昨晩の様子を聞く。

    「悪くない夜でしたよ。あの後マスターは奇跡的にも熟睡。
    それを見届けたあなたの彼女は…」
    「彼女じゃない…!」
    「おや?あれは一夜の過ちですか?」
    「うるさい。それで続きは」
    「続きでしたね。えーと」
    「レディアの所からだ」
    「そうそう、マスターが就寝なされた後、豪快にいびきを…」
    「ちょっと!私いびきなんてかいてないわ!」
    「そうでしたか。それは失礼。要はマスターもレディアも
    昨晩はよくお休みになられていましたよ。モンスターの気配にも気付かないくらいに」
    「何!?」
    動揺したのはオリビアだった。

    「全て倒しておきました。オリビア、もっと修行が必要………と、言いたい所ですが、
    普段の貴方を観ていると仕方のないことかもしれませんね。
    いつも緊張は溶けず、疲れきった精神力ではあの男に勝つことなど不可能です」
    「ちょっと、テオル!」
    レディアが口を挟もうとするが、オリビアが手で制した。

    「お前の言うとおりだ…。まだ俺には力が足りない」
    「オリビア」
    テオルはさらににこやかな顔で、オリビアを促した。
    「それでは行きましょう、マスター!
    次の街ステルライブルへ!」
    「!……ステルライブル?」
    オリビアの表情が少し変わる。
    「本当なのテオル?」
    「ええ。地図によればこの街を抜けるとステルライブル
    ………本の都です!」
    「きゃあ!やるじゃないテオル!見直しちゃったぁ」
    「これくらい造作もない事です」
    「ほんの…都……」
    「そうよ!オリビア!行きましょう!珠には息抜きしないと!ね?」
    レディアが屈託のない笑顔を向けてきた。
    「そう…だな…精神を落ち着けるのもまた修行の内か」
    「そうです、マスター」
    レディアとテオルは、オリビアの手をとり、
    半ば引っ張りながら森をあと少しで抜ける場所まで連れていった。










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